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オンラインガチャサービス「イブガチャ」様向けに作成した演出動画の制作工程を紹介します。( Works記事はコチラ )
まずモチーフとなる世界観やテーマを考え、参考画像を用意します。
それぞれの世界観に合う小物や建築物を想像し、ストーリーを構成します。

【例】
ポップパンク→退廃した未来都市→スラム風ストリートの地下にあるガチャショップでガチャを回す
プリンセス→お姫様の部屋→テラスから舞い込んだ魔法の羽がベッドの上に落ちてプレゼント(カードパック)に変わる など
今回は水中の図書館に隠されたお宝を見つけるという設定で動画を作成します。
ざっくりしたラフモデルを配置して背景のイメージをつくります。
メインの舞台「水中図書館」と、遠景に見える古代都市を想像して配置しました。




ラフモデルを配置した段階でカメラアニメーションを付けます。
最初にカメラを決定することで、画面に映る範囲を確認し、作り込む部分を確認できます。


ラフとカメラの動きが決まったら主要なプロップのモデリングを進めます。
プロップは、シーンを構成する道具や置物などの部品です。
パッと見たときの違和感を無くすために常に人型のモデルを置いて大きさの確認をしています。
門や銅像のモデルは後述のAI生成モデルと自作モデルを繋げて作っています。



基本全ての作業はAutodesk Mayaで行い、テクスチャはAdobe Substance Painterで作成しました。

本はカメラが寄らないので、簡易的なデザインかつ表紙部分だけ作成しています。









今回は最終的なモデルの用途が動画で、かつ共同作業がないのでUVレイアウト・トポロジーは自由です。
ゲーム/Web用のモデルや、複数人で作業する場合もっと綺麗なデータを用意する必要があります。

主要なモデルのあとは脇役の小物を用意します。
有機的なデザインはモデリングコストが高いので、Meshy AIを使って生成しています。
面の繋がりを綺麗にしたり、テクスチャを作り直したり、自作のモデルと組み合わせています。
現在(2026年9月執筆)は実用レベルの生成AIが多く出ていますが、本プロジェクト作成当時はまだ不安定でかなり手直しが必要でした。





小物が完成し配置が終わったら、魚やクジラにアニメーションを付けます。
画面に映る時間が短いのでリアルな動きは追求せず、コストを抑えました。
魚群はアニメーション付きの魚をインスタンスで増やしてパスに沿ってアニメーションさせています。




水中の図書館なので、カメラ頭上の水面から届く光を再現しました。
海底には屈折で集まった光の模様(コースティクス)を反映しています。


自分の中の設定ですが、水中のランプは不思議な力で光っています。
普段は暗い海底の遺跡で、灯が宿っている時だけ宝箱が見つかるイメージで作成しました。
アラジンのランプの洞窟とか、千と千尋の神隠しのトンネルとか、異世界と通じる感じが好きでワクワクします。


Arnold Rendererでレンダリングしたあと、DaVinci Resolveなどでコンポジットします。
コンポジットは、書き出した画像を合成して映像に仕上げる工程です。光や材質ごとに調節しました。
水中特有の画面の揺らぎもこの段階で追加しています。



レアリティごとに差分の動画を作成し、効果音や音楽を合わせて完成です。
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